2024年4月27日 第74回 「日本と台湾を考える集い」を開催します!


「90歳湾生が伝える日本敗戦前後の台湾の政治情勢」




講師:湾生 上野 正和 氏

【概  要】

 カイロ宣言(1942年米英中)以降日本が敗戦に向かうなか、台湾で生まれ少年時代を台湾で過ごし、敗戦後の昭和21年4月に田辺港に引揚げた体験をふまえて、敗戦前後の台湾における政治状況及び引揚実態を具体的にお話ししていただきます。当事者でしか語り得ない貴重な機会です。

 

【講師紹介】

昭和8(1933)年台北州新荘郡新荘街にて生まれる。

父親は昭和2年に警察官として板橋で勤務し、霧社事件(昭和5年)にもかかわった。昭和12年に父親は酒・煙草・樟脳・塩等を商う共同商事嘉義支店に転職。後に台北大稲程永楽町で商売を始め、樺山小学校近くに転居した。

 

 昭和20(1945)年樺山小学校卒(33期生)同年台北第三中に入学。5月の台北大空襲では家の近くの樺山小学校に6発着弾し、防空壕で恐怖の体験をする。

 戦後は昭和21年3月基隆港を出発し4月和歌山県田辺港に引き揚げた。その後兵庫県加古川市に定住し姫路東高校、大阪学芸大(現・大阪教育大)に進学。卒業後は大阪府南河内地区小中学校で教鞭を執る。在職中から小中学生の陸上競技指導と地域スポーツ振興に寄与。

 

 樺山小同窓会 33期会「がじゅまる会」幹事。

 趣味は石器収集、旧街道巡り。

 

 

台北大空襲(昭和20年5月31日) 『米機襲来』(前衛出版 甘記豪著より引用)

【日 時】 
令和6年04月27日(土)
13時30分 開始
(受付は13時00分より)
16時30分 終了

【会 場】 
難波市民学習センター 第三研修室
(電話:06‐6643‐7010)

大阪市浪速区湊町1丁目4-1 OCATビル4階

(地下鉄なんば駅・JR難波駅 下車すぐ)

 

【会 費】 1,000円(当日会場払い)





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2024年02月18日 第73回 「日本と台湾を考える集い」を開催しました!

「台湾総統選の総括と新政権の展望」

講師:近藤 伸二先生(元毎日新聞 台北支局長)

 令和6(2024)年の年が明けました。

 

 先ず、元日に発生した「令和6年能登半島地震」および正月2日に発生した航空機衝突事故により犠牲となられた方に深く哀悼の意を表します。また、地震で被災された皆様や被災者の関係者の方々に心よりお見舞い申し上げます。

 

 「世界選挙年」とも言われる2024年、国際的にも注目を集めた台湾総統選挙が去る1月13日に行われ、現・副総統である民主進歩党・頼清徳候補が勝利を収めました。1996年に始まった台湾総統の民主選挙史上初めて、同一の政党が2期8年を超え、3期目の国政運営を行うこととなりました。しかし、その一方で、同日行われた日本の国会にあたる立法院選挙では、いずれの政党も過半数を取ることが出来ず、与党・民進党は議会の第一党の座を国民党に明け渡すこととなり、今後の政局は不安定な要素をはらむこととなりました。

 

そこで、今年最初の「集い」は2月18日(日)に元・毎日新聞台北支局長の近藤伸二先生を講師にお招きし、「台湾総統選の総括と新政権の展望」と題してご講演いただきます。

マスコミ報道では知りえない、現地取材でのナマ情報を盛り込んだお話しがうかがえるものと期待しています。

 

 

 冒頭で紹介した、民進党の2024 総裁選CMの日本語訳付きです。

 




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20231202 日台交流2023関西忘年会を開催しました!!

今年も無事、難波の551パンチャンで日体交流2023関西忘年会を開催できました。

 

お忙しい中ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

2023年10月14日 第72回 「日本と台湾を考える集い」を開催しました。

「日本の大正世代としての李登輝」

大正世代の日本人だった李登輝

講師:酒井 亨  先生(フリージャーナリスト)

 李登輝元総統が亡くなって三年が過ぎた。今年3月には李登輝より少し年上の鍾逸人も亡くなった。いずれも日本教育を受けた大正生まれだった。また日本内地でいえば、司馬遼太郎、池波正太郎、遠藤周作も李登輝と同じ年の生まれであり、司馬遼太郎が李登輝との対談で「台湾人に生まれた悲哀」という名言を引き出したのも感慨深いエピソードである。

 思えば、戦後の日本の成長と繁栄は、大正世代の復員者らが築いたものだった。大正時代はちょうど大日本帝国全体の教育も普及した時期にあたり、そこで生まれ、教育を受けた大正世代こそが真の気骨ある日本人だったといえる。広い意味では昭和5‐6年までも含められる。李登輝なき今の台湾は、一時期は見えたかに思えた「国づくり」の方向性を見出せず、迷走状態にある。日本も末期症状を呈している。

 

 そこで、いま改めて真の日本人であった大正世代の日本人の足跡を辿り、李登輝はじめ、王昶雄、田朝明、史明、鍾逸人、彭明敏、王雪梅、辜寬敏、さらに昭和初期生まれの蔡焜燦、高俊明、柯旗化らとの思い出にも触れつつ、今後の日本と台湾の国のかたちを考えたい。

 

 

【日 時】 令和5年10月14日(土) 13時30分開始(受付は13時00分より)

【会 場】 難波市民学習センター 第二研修室(電話:06‐6643‐7010)

大阪市浪速区湊町1丁目4-1 OCATビル4階

(地下鉄なんば駅・JR難波駅 下車すぐ)

【会 費】 1,000円(当日会場払い)




2023年08月06日 第71回 「日本と台湾を考える集い」を開催しました!

 今日のお話は、正直どうなんだろう(下村先生ごめんなさい)と思っていましたが、予想を大きく裏切られるとても興味あるお話でしたよ。 参加出来なかった方々は残念でしたね・・・

 

 今回は、参加希望者をあらかじめ募っての(ちゃんと参加の表明の締切を守ってくださいね)懇親会でしたが、

みなさん(私も含めて)とても良い感じで交流されれていました。

 

次回は、10月に開催しますので、是非ご参加くださいね。(懇親会をどうするかは未定です)


「請打開『台湾原住民文学への扉』而進來!」

1980年代末の民主化運動の波の中から生まれた台湾原住民文学。 この分野の研究の第一人者である下村作次郎先生と「台湾原住民文学への扉」を一緒に開きませんか !

 今回の「日本と台湾を考える集い」は、「請打開『台湾原住民文学への扉』而進來!」(「ようこそ!『台湾原住民文学への扉』へ!」)というテーマで、台湾の原住民文学研究の第一人者である下村作次郎先生(天理大学名誉教授)にご講演いただきます。

 

 1980年代末に民主化運動の波のなかから生まれた台湾原住民文学。

 

 長い間、漢人や日本人の支配や抑圧を受けてきた台湾原住民の悲しみと秘められた豊かさを30年以上にわたり追い続けてきた下村先生。

 

 その研究成果をまとめた本邦初の台湾原住民文学研究書『台湾原住民文学への扉』を今春に上梓されました。

 

 下村先生には平成25(2013)年の第31回「集い」以来、10年ぶりにご講演頂きます。台湾に関心がある方であっても、台湾原住民の文学に触れる機会はごく限られているのではないでしょうか。そんな台湾原住民文学世界の扉を、一緒に開いてみませんか?

 

 

 

 

   ☆下村作次郎先生 略歴☆

 

和歌山県新宮市生まれ。天理大学文学部中国学科卒、関西大学大学院博士課程満期退学。1980-1982年台北の中国文化大学勤務。2004年関西大学文学博士。天理大学外国語学部助教授、国際学部教授を歴任。2018年天理大学を定年退職、名誉教授。

 


【日 時】令和5年8月6日(日) 13時30分開始(受付は13時00分より)

 

【会 場】大阪市浪速区湊町1丁目4-1 OCATビル4階  

難波市民学習センター第2研修室

地下鉄なんば駅・JR難波駅 下車すぐ       

 

☎06-6643-7010 

 

【会 費】当日払い1,000円

 

【お申込み・お問合せ】  

メール:t.forum.kansai@gmail.com(杉中)

電話 :070-5548-1703 (近藤)まで




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