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20170826 第51回集いを開催致します!

後援 

 台北駐日経済文化代表処台湾文化センター:

 一般財団法人台湾協会

 台北駐大阪経済文化弁事処

 中華民国留日大阪中華総会


アミ族が紡ぐ台湾悠久の歴史—


この動画のオープニングに何とも言えない美しい歌声で紡ぎだされたエスニックなメロディーに聞き覚えの有る方も有るかと思います。そう、これはアトランタオリンピックの際にエニグマが発したReturn to innocence です。これには実は原曲が有りました。

 

それは、今回お招きした蒋進興さんが歌い継ぐアミ族の心、「老人飲歌酒」でした・・・。



蔣進興と第二代馬蘭吟唱隊プロフィール

 

 蔣進興と馬蘭吟唱隊の故郷はアミ族の馬蘭部落、生活に於いて歌うことが日常であるアミ族伝統部落です。かつて文字を持たなかったアミ族は歌を通して祖先の知恵や教訓を後代に伝えてきましたが、その後アミ族の生活も現代化し流行歌が流入するにつれ、優美な部族の伝統歌も徐々に忘れ去られてしまいました。アトランタオリンピックのオープニングセレモニーに於いて図らずにも部落の先人である郭英男の歌声「老人飲酒歌」が世界中に流れ、台湾原住民アミ族の伝統歌の美しさを世界中に知らしめる結果となり、にわかに原住民伝統歌を学ぶ流行が起きたものの長続きせず、生活の中で歌い継ぐまでには至りませんでした。郭英男が去って15年、もはやアミ族伝統歌は消失の危機にまで直面しています。そこで郭英男の長男である蔣進興は、美しく豊かなアミ族文化を伝統歌を通して皆様に紹介するべく、亡き父・郭英男の遺志を引き継いで第二代馬蘭吟唱隊を率いて立ち上がりました。彼らの舞台を通して、アミ族伝統文化及び先人の知恵の伝承に触れて頂きたいのです。

  

 アミ族の伝統歌は一人がリードボーカルを務め、他の歌唱者が追随して歌う「複式合音唱法」(複音式唱法)が特徴です。女性と男性が共に歌い、途中でそれぞれ別の歌詞やメロディに変わりますが、最後は男女の歌声が見事に重なり合うのです。 

 

 彼らは現代の生活の中に於いても日常的に歌います。誰かが歌えば皆が追随する、そんな伝統文化が未だに生きています。馬蘭アミ族発祥の地である馬蘭部落を誇りとし、第二代馬蘭吟唱隊は世界中にアミ族伝統歌を伝え続けています。 


【郭英男と馬蘭吟唱隊について】


若き日の郭英男は、誰をも魅了する熟練した美しい歌唱で馬蘭部落のリードボーカルを務めていた。1978年に部落の数名で「馬蘭吟唱隊」を結成し台湾各地に赴き公演、そして1988年と1999年にはフランス,日本においても公演し、「台湾原住民の天籟の歌声」「世界の歌声」との誉れ高い呼び名を得て、言語の壁を越え大自然の美しく純粋な美声を、台湾原住民伝統歌謡を世界中に知らしめることに成功した。 

 

第一代「馬蘭吟唱隊」は1998年及び1999年に魔岩唱片より2枚のアルバム『Circle of Difang―郭英男和馬蘭吟唱隊』,『Difang across the Yellow Earth 郭英男和馬蘭吟唱隊横跨黄色地球』を発売。その後2002年に郭英男夫妻が世を去り、第一代のメンバーも続けて後を追う中、部落の古老が伝統歌を保護するべく郭英男の長男である蔣進興を中心に第二代として馬蘭吟唱隊の美しい伝統歌を受け継ぎ、引き続き世界へ発信し続けています。 



開催日程等

開催日程:2017年8月26日(土)

開始時刻:14:30〜16:30(13:45受付開始)

参加費: 前売り:2,000円

     当日: 2,500円

定員:  140名(先着順)

主催:  日本と台湾を考える集い事務局

     e-mail:  t.forum.kansai@gmail.com                    facebook:  日本と台湾を考える集い

 

講演会後に講師を交えた懇親会も予定しております(先着57名,参加費前売りのみ3,000円)

詳しくは以下のコクチーズページで!

当日の講演テーマ

これまで集いでは、歴史や日台交流といったテーマで皆様に様々な台湾に関する情報を発信して参りましたが、芸能に関する話題を提供させて頂くのは初めてとなります。日台交流よりも更に古い歴史を持った原住民の歌声をぜひ生でご堪能下さい!

 



開催場所

名称:ドーンセンター1F パフォーマンススペース

住所:大阪市中央区大手前1丁目3番49号

最寄り駅:

地下鉄:谷町線「天満橋」下車、1番出入口から東へ約350m

私鉄:   京阪線「天満橋」同上

JR:   東西線「大阪城北詰」下車、

      2番出口より土佐堀沿いに西へ約550m 



 お申し込みはコクチーズから!


参加申込みは↑

主催:日本と台湾を考える集い事務局

https://tsudoi-jptw.jimdo.com/

 

日本と台湾を考える集いは日台の相互理解の促進をめざし、関西を中心に活動をしている団体です。

日台の歴史・政治・文化等幅広い課題を取り上げ、学びの場として集いを開催しています。

連絡先:080-1403-3578(近藤)


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20170604 第50回集いを開催致しました!

台湾・日本統治時代の建築物を考える

第50回集いで片倉さんに台湾に於ける日本統治時代の建築の魅力を存分に語って頂きました。

以下講演概要となります。当日の様子をお楽しみ下さい。


 今、台湾は記録的な豪雨に見舞われている。しかし、台北では、日本統治時代に整備された旧市街(現在の新生北路よりも西側)は洪水が起きない。これは、日本人が台湾の気候や地形を徹底して調査し、都市計画を進めたこと、そして、台湾の特質に沿った建築技術を活かして整備を進めたことによる。

 

 日本は台湾統治にあたって、4つの軸を設けていた。それは、①治安の維持、②教育の普及、③衛生事情の改善、そして ④調査活動だった。この4番目に挙げられる調査事業というものは非常に重要で、そのエッセンスは今も活用され、受け継がれている。

 同時に、これは歴史建築を見る際の面白さにもなる。 台湾では、歴史が60年以上あって公共性を持つ建物は史跡として扱われ、保存対象になる。しかも、ただ残すのではなく、市民が歴史に触れあうことを重視し、ギャラリーや喫茶店、公共空間などとして、再利用されることが多い。 

 

 かつての台湾は若き建築家たちにとっての「腕試し」の場だった。 後発の新領土では急を要する建築物が数多くあったこと、上下関係や年功序列といった旧来のしがらみが少なく、しかも、当時のアジア情勢下、日本が得た初めての海外領土だった台湾は、これをいかに日本が統治するか、欧米列強に監視されていたと言ってもいい。

 日本は国力を誇示するべく、様々な様式・スタイルの建造物を作り上げていった。台湾総督官邸(現・台北賓館)は瀟洒なフランス風バロック、新竹駅は質実剛健な印象のドイツ風バロック、台湾総督府(現・総統府)はイギリス風である。

 さらに、赤レンガ建築に黒瓦を載せたスタイルや、中国南方様式に西洋建築のデザインを加味したものなど、台湾独自のスタイルも見られるようになった。 その中の一つに鉄道の駅舎がある。

 

 台湾には日本統治時代の駅舎がいくつか残っている。台湾の人々はこれを「日本式駅舎」と呼ぶが、実はこの手の駅舎は日本では見られない。 台湾の木造駅舎は扉がなく、窓が大きく、そして、必ず庇(ひさし)があるという特徴を持つ。これは、暑い気候のもとで、風通しと日当たりのよさを重視したため。 また、トイレは待合室内に置かず、あえて別棟として設計されている。これは日本にない伝染病の蔓延を防ぐためである。こういった衛生面を考慮した工夫は、戦後の台湾にも受け継がれている。

 

 19999月に発生した台湾中部大地震の際、日本時代の木造家屋は傾いても倒れなかった。一方、戦後の建物はもろくも倒壊し、多数の死者が出た。これは戦後にアメリカの建築基準を採用したことに起因する。 

 こういったものを目の当たりにし、台湾の人々は日本人が有益な町づくりや建築物を手掛けたこと、有用な研究成果を残していったこと、これらを冷静で、かつ客観的な評価の下、受け止めるようになった。

 

 台湾の人々がなぜ日本人に親切にしてくれるのか。これについてももう一度、考えてみたい。これはかつて、台湾人と日本人がともに暮した半世紀、人々は日本人の生きざまをしっかり見ていたからだと私は思っている。そして、台湾の人々が生来もっていた勤勉な気質がそこに折り重なった。台湾人は日本の良いところも悪いところも熟知していて、その上で日本に関心を寄せてくれる。 

 

 建物のリノベーション事例を見ていくと、ここ15年ほどで台湾人の「センス」が際立ってきたように感じる。少し前までは、デザイナーにセンスがあっても、上の世代がそれを理解できず、残念な結果になることが多かった。しかし、ここ数年は状況が変わってきており、若いデザイナーを応援する仕組みが生まれてきている。 

 

 台湾の建物を訪ね歩くことは、日本人が知らない日本の歴史を学んだり、台湾の地に根付いた日本を探したり、かつて台湾の地に暮らした先輩たちの生きざまに触れたりするなど、さまざまな楽しみ方を含んでいる。同時に台湾人の独創的なセンス、常識にとらわれない空間利用のあり方を目にする楽しみなどもある。これらはいずれも台湾の旅に加えられた新しい魅力と言えるだろう。

台湾総督府。辰野式のデザイン。平日午前は1階部分が参観可能。中央塔の高さは60 メートル。権威を強調した大正期の官庁建築のスタイル。

台北賓館。フランス風バロック。「蟻害」の教訓を日本人に教えた建築。初代はわずか10 年あまりで改築された。

台北公会堂。戦前、台北最大の公共建築。アラビックのデザイン。

新竹駅。ドイツ風ネオバロック様式。戦前の三大名駅舎。

台中駅。最も美しいと言われた駅舎。新駅舎完成後も保存。



当日の講演会の様子です

 集いの江上代表の挨拶に始まり、来賓の方々からのご挨拶の後、片倉さんのお話が始まりました。当日販売された片倉さんの書籍購入者への特別サイン会は長蛇の列。休み時間一杯、御対応頂きました。講演終了後も台湾に興味津々の方々からの質問を丁寧にお受け頂きました。


懇親会も盛り上がりました!

 皆さん、片倉さんのお話を聞き、自身の想いを片倉さんへお返し。お酒の酔いも手伝い台湾トークが一層弾みました。

 片倉さん、有り難う御座いました!!


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