20140908 阿里山と古厝音楽会

(文責:バナナ父さん)


9月5日、関空から桃園空港に入り、高雄から関空に戻るルートを採用。今回は友人・家族の5人旅。
初日、台北行きつけの店「八珍小吃」で新北市三重区に住む友人家族と会食した後、国光客運が金・土のみ運行する夜行バスで阿里山に向かった。ちなみにこのバスルートは安いし、一泊節約できるのでお勧めです。ただし、当日は売り切れの場合が多いので、私はチケットを台北在住の友人に託した。
午前4時過ぎに祝山行き列車に乗車。幸運にも雨天予報に反し、素晴らしいご来光を拝んだ後は徒歩で下山。蜂蜜・お茶等を購入した土産物屋で日本語世代店主が淹れてくれた阿里山茶を飲み、偶然拾った6人乗りタクシーで関仔嶺温泉に向かった。水火同源などを周った後、私が昨年宿泊した統茂温泉会館に。泥湯に浸かり、七面鳥料理を堪能した後は夜行バスの疲れもあり一同熟睡。

三日目、路線バスを白河で乗り継ぎ新営駅に。台鉄で嘉義に。駅前ホテルのスタッフおすすめ「好味道」で小籠包等を賞味した後、中正路ロータリーのKANOで一躍有名になった呉明捷投手(卒業後、早稲田大学に入り東京六大学で活躍)像に対面した。

一休みした後、夕刻に今回の目的「古厝音楽会」の開催地台南市後壁区の黄家に向かった。会場は大正15年築・閩南様式の七包三式的四合院の立派な庭園で、台湾之友会総会長黄崑虎氏及び台南市により開催され、今年は1,500人が集ったとのこと。
私たちはお誘い下さった松澤寛文(一般財団法人台湾協会評議員)氏の育桜会訪台団と合流し着席した。ここでは台南・高雄在住の友人とも再会した。
最前列には黄氏とともに頼清徳台南市長、蔡英文、許世楷及び彭明敏各氏等の著名人の姿が見受けられ、蔡氏の挨拶には万雷の拍手が寄せられた。

開始は歌劇「ナブッコ」(ヴェルディ作曲)の有名な混声合唱曲「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」。歌詞が台湾の前途を讃えるものとなっていたことにこの音楽会の意味を感じた。また台湾歌謡、客家歌謡に加え、原住民族少年合唱の美しい調べが披露されたことにも多民族・多言語で構成される豊かな台湾文化に接することができた。
西洋古典音楽は台北歌劇場歌手による二重唱。歌劇「ドン・ジョバンニ」の主人公が結婚式最中のツェルリーナを誘惑する有名な場面の素晴らしい表現力に、私は水準の高さを感じた。フィナーレは長栄交響楽団による台湾で生まれた数々の楽曲演奏。
日本人としては振袖姿の三枝万祐さんが2曲披露し、満場の拍手を浴びていたことを付記する。最終日は嘉義駅から高雄駅まで台湾鉄道に乗り、午後高雄空港から関空に戻った。

※ 2015年の古厝音楽会は9月26日(土)夕刻から、午前には廣枝音右衛門慰霊祭も催行される予定。問合せはホームページ管理人まで。